表紙仕上げ

いちおうアナログで出来ることはひととおり終えた。 服のシワを描くのが楽しかったね。人物の姿勢だとかコートの生地だとかをあれこれ想像しながら線を入れてたら、最終的にゲシュタルト崩壊みたいな感覚を味わって、何が正しくて何がおかしいのか、よくわか…

表紙ペン入れ

ベタの途中まででタイムアップ。 「さらば提督」の原題をめんどくさかったんで下書き無しでえいやっと描いたら、おもくそ歪んでしまった。味があっていんじゃないか?ってことにしてもうほっとく。あれこれ手直ししてたらいつまでたっても終わらないよ。この…

表紙下書き

原稿の読み込みの仕方から閾値の取り方まで、コミスタでの下準備の手順をすっかり忘れてしまっているので、今日は絵に関しては何もしないことにするつもりだったんだけど、そういや表紙を描いてもいいかなと思い立ちちょっとだけ手をつけた。 4ページのカッ…

ペン入れ3日目

いよいよほんとうに書くことがないので画像だけ。 ページ順が逆だ。めんどうだから直さない。 作業もここまでくるともう相当飽きがきてる。下書きの段階の原稿で見えていたつもりだった絵の可能性が全部使い果たされてしまったみたいで、結局はやっぱりこん…

ペン入れ2日目

書くことがないので画像だけ。 Gペンの線がアレすぎるので2ページ目から丸ペンをメインに使い始めた。2ページ1コマ目の慎重に(おっかなびっくり)描いた線は、例のごとくヨレヨレなんだけど細さ的にはいい感じに仕上がった。しかしいつの間にかまたしても…

下書き4日目&ペン入れ1日目

昨日残した2ページ目の下書きを仕上げて、 あとは各ページ、人物の髪の毛だとか指先、服のシワなんかにかんして、ペン入れをするさいにどの線を選べばよいのかと迷わないように、細部にこみいっている下書きの線を整理したり。 そしてようやくペン入れに入…

下書き3日目

下書きの残しを埋めたり手直しを入れたりで全ページにちょっとずつ手をつけた。 昨日からの引きつづきで4ページ目。 3ページ目に戻って一コマ目の全面書き直しと、二コマ目であまりにも気まずすぎた後部座席のクレイマー刑事の書き直し。 1ページ目も、こ…

下書き2日目

本日の成果。昨日からの残り2ページ分が終わらなかった。 3ページ目。 4ページ目最後のページ。これで終わり? 身勝手にもほどがある早さだなおい。 3ページ目と4ページ目とで車室の広さが変わってしまってるね。本来は4ページ目のぎちぎち感が狙って…

ネーム&下書き1日目

刑事コロンボの「さらば提督」を観て触発されて久しぶりにまた絵を描き始めたという話はよそでしたしめんどくさいから繰り返さない。 ネームがこう。 おわかりいただけたであろうか。そう、オチが存在しないのである。 そして下書き1ページ目。 うっすらと…

ジュネ『泥棒日記』

ジュネの『泥棒日記』を飾る多彩な挿話の数々の中から一点だけ、特に印象に残った作家による一連の叙述。 ジュネは彼のベルギー時代の思い出として、そこで深く交わることになったアルマンという名の一人の屈強な悪党に関して並々ならぬ情熱とこだわりをこめ…

脱法おじさん(抜け忍)

……ドゥルーズの『シネマ2』を読み始めたのはいいんだけどちんぷんかんぷんでジュネの『泥棒日記』に寄り道。しかしこっちはこっちでドゥルーズとはまた違った意味ですごく濃密な文章が繰り広げられてて、やっぱりはかどらない。放心しながら複数の書物のあ…

ボルヘス『ブロディーの報告書』

収録されている短篇ほぼすべてを通じてテンプレのように踏襲されている説話的な決まりごと、あたかもそこで語りが開始されるにあたっては欠かすことのできない、それがある種の儀式か誓言でもあるかのような厳格さで、この短篇集のボルヘスによって律儀に守…

ボルヘス「薔薇色の街角の男」

『汚辱の世界史』に収録されているボルヘスの掌編「薔薇色の街角の男」では、話者であるならず者あがりらしき無名の男による回顧的な述懐が面談相手である聞き手「旦那」(作者ボルヘス)にむかって語りかけられる、という一人称による説話的なスタイルが採用…

お気に入りの棒っきれに魔剣っぽい名前を授ける中年男性

ブログでひとつの主題についてある程度の分量まとめて書けるようなことがないってのがここ最近の記事のテンプレ口上と化しつつあったことを自覚して、じゃあここは心機一転でいっちょ!ってことで、どうどうと短文を投稿できるツイッターを始めてみた。正確…

仕事を脱け出して2キロ離れた海辺に臨む公園へ、徒歩で。うたたねねこ。 最近購入した本。 マンガ 古舘春一『ハイキュー!!』1巻 黒田硫黄『セクシーボイスアンドロボ』#1,#2 黒田硫黄『黒船』 こうの史代『ぼおるぺん古事記(一)』 小説 ボルヘス『ブロディー…

涅槃を漂流中

薔薇園の案内人

ドゥルーズ『シネマ1』読書中。ここ最近何ごとにつけどうも集中力が持続せず、5ページ分くらい読んだらすぐに気が散りはじめてしまって、気づいたら音楽聴いたり益体もない考え事に放心したみたいになってしまい、いっこうに本を読み進める呼吸が整わない…

なんか地底人っぽい着こなし

買ったまま積みっぱなしだったドゥルーズの『シネマ1』をようやく読みはじめてみたらのっけからベルクソンの名前が出てきて、『創造的進化』とか『物質と記憶』とかいった本の名前が論述の参照先に挙げられてた。だもんで、じゃあとりあえず準備がてらそっ…

パノフスキー『イコノロジー研究』

パノフスキーの『イコノロジー研究』をざっと読んで、あわせてこの前ひととおり読み終えたディディ=ユベルマンの『イメージの前で』での、パノフスキーの仕事を集中的に論じてる批判的な箇所をもう一度読み直してみたり。今週はそんな感じで過ぎてった。一…

トシヒコ横浜

ゴールデンウィークもそろそろ終わってしまうけど連日のこと一日中家の中でごろごろしてるだけで気づいたら日が暮れてるというような体たらくで、いつものことなんだけど結局どこにも出かけずに連休を過ごしている。もともと極端に出不精なたちなもんで、二…

ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージの前で』

先週からずっと読んでた本。ここで具体的に取り沙汰されてる美術史についても検討の対象になってる精神分析の理論だったり美術批評の言説なんかについてもほぼまったく知識がないもんだから理解するのに難儀するところが多かったけれど、ともかくはおもしろ…

ナボコフ『カメラ・オブスクーラ』

今週は久しぶりに小説など読んでみた。けっこうのあいだ積みっぱなしになってたナボコフの『カメラ・オブスクーラ』。ナボコフはじめて読んだけど良かった。感想を書いておきたいんだけど、この訳者の貝澤哉という人がとても眼力のある読み手で、おもしろそ…

手刀で気絶(禁固刑)

フーコーのマネについての本を読んだ流れで、今週は、先日購入したグリーンバーグの評論集を読んでみたりした。まるで聞いたことのない美術界隈の固有名が文章のなかでばんばん飛び交ってて、読む前から予想はしていたけど、まあほぼ何を言ってるのか理解で…

ウェイブジャンパー

……書くことがなかったからブログを更新しなかったまでのはなしなんだけど、罪悪感みたいな気持ちがどこかこころにちょろちょろと湧いてきてしまうのは何故なんだぜぇ? ナイーブだろう? エディタを開いてみてはちょっとのあいだ思案して、やっぱ書くことな…

高野文子「マッチ売りの少女」

先週購入したマンガ数冊をひととおり読んで、すが秀実の原発関連の新著を読み、ついでボルヘスの、これはずいぶん以前に買ってあって積んどいたままだった『エル・アレフ』を読み始めてみたり。今週はそんな感じ。目を通したどの作品も満足するものだったけ…

高野文子『火打ち箱』

今週は本とCDを少しずつ購入。前の月までに手に入れた本などまだ消化しきれていないものもあるから、こうして積ん読分がちょっとずつ嵩を増してゆく。やむなし。先週から週刊ジャンプで連載がはじまった古舘春一というひとのマンガがめっぽうおもしろかった…

風邪の輪くぐり

めずらしく風邪などひいてしまった。もともと体は丈夫なほうでこれまでの人生おかげさまで大きな病気ひとつせずこれたし、風邪なんかもたぶんすくなくともここ5年はひいてこなかったはずなんだけど。覚えてるかぎりでいちばん最近寝込むほどの大きな風邪や…

煮魚をきれいに食べる保安官(お嫁さん候補)

今週はなんだろ、振り返ってみると景色いちめんにもやーっと紗がかぶさってるみたいで、あまりこれといった印象もなく無為のままなんとなく過ぎてった気がするな。毎日家に帰っては夜更けにかけて農耕詩を読みつづけてたってことだけは確かなんだけど、ほか…

三好銀『海辺へ行く道 そしてまた、夏』

帯の紹介文によると「海辺へ行く道」のシリーズも今作でおしまいらしい。おしまいとかいっても連作短篇という体裁の作品集だったので全篇とおしての物語としての主筋があったというわけでもないし、シリーズ3作におさめられてるどの作品で連作が終わっても…

高野文子「黄色い本」

amazonのカートの中には欲しくても買えないままでいる品物がけっこうたまってる。300点くらいあるよ。限られた費用のなかでなんとかやりくりして毎月これはと思う品物を何点かずつ厳選して購入することにしてるけど(このかっつかつの算段の過程がかなり楽し…