2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ボルヘス『ブロディーの報告書』

収録されている短篇ほぼすべてを通じてテンプレのように踏襲されている説話的な決まりごと、あたかもそこで語りが開始されるにあたっては欠かすことのできない、それがある種の儀式か誓言でもあるかのような厳格さで、この短篇集のボルヘスによって律儀に守…

ボルヘス「薔薇色の街角の男」

『汚辱の世界史』に収録されているボルヘスの掌編「薔薇色の街角の男」では、話者であるならず者あがりらしき無名の男による回顧的な述懐が面談相手である聞き手「旦那」(作者ボルヘス)にむかって語りかけられる、という一人称による説話的なスタイルが採用…

お気に入りの棒っきれに魔剣っぽい名前を授ける中年男性

ブログでひとつの主題についてある程度の分量まとめて書けるようなことがないってのがここ最近の記事のテンプレ口上と化しつつあったことを自覚して、じゃあここは心機一転でいっちょ!ってことで、どうどうと短文を投稿できるツイッターを始めてみた。正確…

仕事を脱け出して2キロ離れた海辺に臨む公園へ、徒歩で。うたたねねこ。 最近購入した本。 マンガ 古舘春一『ハイキュー!!』1巻 黒田硫黄『セクシーボイスアンドロボ』#1,#2 黒田硫黄『黒船』 こうの史代『ぼおるぺん古事記(一)』 小説 ボルヘス『ブロディー…

涅槃を漂流中