表紙仕上げ

 いちおうアナログで出来ることはひととおり終えた。

 服のシワを描くのが楽しかったね。人物の姿勢だとかコートの生地だとかをあれこれ想像しながら線を入れてたら、最終的にゲシュタルト崩壊みたいな感覚を味わって、何が正しくて何がおかしいのか、よくわからなくなった。こうして画像で今見てみると、細かすぎてほとんど効果がないね。線の数はもっとうんと減らせるはずだし、その分もっと大胆に大きな線を走らせたほうが絶対によかった。次回があるかどうかは知らんけど反省しとこう。
 人物の影の部分のベタももっと効果的なつけ方があるはずだ。せっかく描いた線を塗りつぶしてしまうのがおっかなくて、無難な場所にしかベタを入れることができなかった。顔とかもっと大幅に黒くしてしまうほうが結果的に見映えが良くなるんだろうなとは思うけど、そうする勇気はなかった。一度何部かコピーを取って、そこに試しに目一杯いろいろやってみると良さそうだとは考えたんだけど、面倒だからそこまではできなかった。
 いろいろとまだまだやるべきこと、考えるべきことは多くて、趣味としてはたいへんやりごたえがあって楽しいよ。通りいっぺんの習熟にもすごく手間がかかって、これはすごく奥が深い。本ばっかり読んでないでみんなも絵を描くといい。絵を描いて、私のように紙の前でニヤニヤしながらうんと悩めばよい。悩んでいるあなたを見て、私は「ザマアwww」って言うだろう。その後そっと右手を差し出すだろう。そして、お互いに友愛の握手を交わしながら、私はもう一度、「ザマアwwwww」って言うだろう。
 明日は時間が少し自由になりそうなので、ようやくコミックスタジオでの作業に移れそうだ。