かつて君は息切れするまでシャドー木人拳をしたことがあるだろうか?

 盆休み前の繁忙期につき仕事がいろいろ込み入ってたりして、今週は本をじっくりと読む気力がなかなか湧いてこなかった。ガテン系の外仕事が基本なので連日の日中の暑さがじんわりこたえたってのもある(一晩寝てしまえば前日の疲れはすっかり抜けてしまうけど、翌日がまた痺れる暑さなわけで、けっきょく慢性的に疲れてると言えばそうも言える状態がつづいてる)。家に帰ってうつらうつらしながら『シネマ2』のページを開くんだけどすぐに根気が尽きてしまう。一週間かかってようやく1章分が読めただけだったし、読んだ内容もまったく頭に残っていない。よってここに書くことは何もない。貴方に給仕できるタンメンはここにはない。
 買い物をしたのでそれを記してお茶を濁しとく。今月はマンガばっかり購入した。
 先月買いそびれた本秀康の『新装版・たのしい人生』は購入済みの『アックス』と併せて楽しみたい。書き下ろしの新作とか単行本未発表の作品も新たに何本か収録されてるらしい。
 『まんがトキワ荘物語』は新書サイズのアンソロジーみたいな体裁の本で、これはむかしあった本の再編集版ってことらしい。トキワ荘メンバーによるマンガ回顧録みたいな観もあって楽しいよ。そして寺さんとか森安直哉の作品をじかに目にすることができたのは嬉しかった。市川準の映画『トキワ荘の青春』は、このアンソロジーに収録された寺さん本人のマンガを原案のネタにして広げていったものなのかなと感じた。全体の情緒的なトーンとか作品の導入部から結びに至る呼吸の間合いみたいな感触が、映画とマンガ双方でとてもよく似ている。
 amazonプライムで古本を購入。ずっと読みたかった三好銀のデビュー単行本『三好さんとこの日曜日』。定価1000円のところを1400円ちょいで入手できた。これはいい買い物なんじゃないかと思う。
 大物を一点。amazonでおすすめ商品をいろいろ覗いていたらBD関連の大作が去年出てたってことらしくて、中身検索はできなかったんだけど表紙の書影を見て購入を即決(レビューの紹介文も参考になった)。フランソワ・ステイクンという聞いたこともない人の作画なんだけど良さげではある。『巨匠ステイクン登場!!』とか『驚異のサイエンスフィクション、日本上陸。』とかいう帯のアオリもワクワクさせてくれる。物理的にでかすぎて今すぐに読む気力はないけど、休みに入ったらゆっくり消化して楽しみたいと考えてる。
 マンガとは別に。山村浩二の『マイブリッジの糸』のブルーレイが今月末あたりに出るらしいけど本体を持ってないんでこれは今のところ観ることができそうにない。それでも来月あたりにとりあえず手に入れるだけはすると思うんだけど(手元にはブツを確保しておきたい)、この飢えた気分を少しでも慰めるために、「フリップブック」(パラパラマンガ)として書籍化された『マイブリッジの糸I・II』を購入してみた。映像本編から限られたシークエンスを幾つか切り取って再録した断片のような感じのものだけど、寝っ転がってちょっとパラパラしてたら余計に作品本編の方を観てみたくなってしまった。今のところは山村さんのざらっとした原画を見れるだけで満足しとかなきゃならない。
 一点まだ届いていない品物があるけどマンガは以上の感じ。小説を一冊だけ、初見なんだけどコルタサルというアルゼンチンの作家の短篇集『秘密の武器』。あとはCDを一枚、毎年この時期の恒例WIREの2枚組コンピレーションを買ったり、さらに細々したところだと、画材販売.jpというサイト名まんまの商材を扱ってるわかりやすくて親切なショッピングサイトを見つけたので、とりあえずご挨拶がてら、丸ペンのペン先をバラで数本と原稿用のブラシを注文してみたりした。そんなところ。
 

 
 明日の午前中の仕事をしっかりこなしたらそこで連休に入ることができる。溜まってる本をたくさん読んでお盆休みを楽しみたい。
懐かしいPV。フェリックス・ダ・ハウスキャットで「ロケットライド」。あっという間に聴き終るよ。