下書き27日目


 26ページ目の途中まで。実質5コマだけ。ぜんぜん進まなかった。
 まずネームの手直しを始めたらこれがけっこう手間をくってしまった。あとにひかえてるシーンも少なくってきたんでネームの直しも楽になったろうと、計28ページの作品をプラス2ページで30ページにしようと思い立った。マンガのいちおうクライマックスになる場面を事前のネームの段階じゃ2ページで収めようとしていたんだけど、ちょっとあっさりしすぎなような気がしてきたんで1ページ分描写を足すことにして、すると計29ページ。同人誌でコピー本を作るさいは本文を4とか2で割り切れるページ数にしないと製本の段階でつまずくみたいなことを聞いていたんで、よくわかんないけどじゃああと1ページ分ということで、クライマックスの前に、原作から採用していなかったエピソードをひとつ、あらためて取り入れることにした。これがちょっと分量的にうまく処理するのに時間がかかってしまった。あと1ページ分多く割くか、でなかったらまったく入れないか、どっちかならわりとかんたんなんだけど、総計29とか31じゃまずいっていうのがひっかかって、無理くりなんとか収めてみた。
 アマゾンで買い物でもしようと、懐事情を勘案しながらあれがほしい、けどそれが買えない、じゃああれは来月、かわりにこっちを、とか勘定しつつ品物を物色していたら、あっという間に1時間くらいたっていた。とりあえずコミスタの購入は来月に持ち越しにして、2Gのメモリだけは買っておくことにした。
 で、ようやく原稿に向かったんでけど、こんどは絵がうまく描けなくてつまずいた。アカーキイともう一人の人物を構図におさめつつ、アカーキイの手に持ったコートもコマにおさめたほうがいいという場面なんだけど、二人の人物のあいだでの遠近感がちぐはぐになってしまいどうしてもうまくいかない。片方ずつ見るならまあ及第点をつけていい感じなんだけど、それが同じコマで同居するとなんともいけない。遠近法が来いって感じになる。けっきょくその絵が最後まで描けずに終わり。
 これは空間を把握する直観力みたいな自分の能力がとても低いからだと思う。建物とか屋内のようす、風景なんかがうまく描けないのも同じ理由からなんだろう。残念スペックだけど、仕方ない。与えられた性能でなんとかフワーッとやっていく。