下書き8日目


 8ページ目終了。9ページ目に入ったとこまで。
 お盆休みが終わって仕事がはじまり、目に見えてペースが落ちた。半ページ分ほどしか進まない。アカーキイと仕立て屋の顔のアップの切り返しをタテ4段に割った小さなコマで繰り返すコマ割りで、描いていてもあんまりおもしろくない。ネームを切ったのは自分なんだからしょうがない。
 マンガ全体の印象として人物のセリフのことばよりも絵のテンポとか構図に語ってもらいたかったところがあるんで、どうしてもセリフが必要な箇所以外は、原作以上にアカーキイはしゃべっていない感じにアレンジしている。今日描いた場面は作品のなかでもとくに会話がつづかなきゃならない箇所で、そこでゴーゴリの原作で語られてる情報をより忠実に再現しようとするなら、ほんとうはもっとページを(少なくともあとプラス2ページ分くらいは)割かなければならなかったかもしれない。思い切って1ページに会話をつまんでしまったんで、テンポと引き換えに多目のコマ数と小さくて単調なショットが続くことになってしまってる。もっと別のやりようがあったかもしんない。
 次のページで描くことになるロシアの貨幣についてちょっと調べて(カペイカ銀貨とかルーブルとか)、あとはネームを見直して、もうちょっと描写を盛りこむことができることに気がついたんでその辺の手直しをして、今日は終了。